休み明けの憂鬱『また同じ日々が始まる』と感じる時に考えたいこと

年末年始の休みが終わり日常が戻ってくる。
カレンダーをめくりながら「あぁ、また同じ毎日が始まるのか…」とため息をついていませんか?

休み中は少し解放されていた気持ちも、仕事始めや日常生活が戻ると同時に、どこか重たい気分になる。特別なことが起きるわけでもなくただ淡々と同じ日々が続いていく。そんな想いに、どんよりとした気持ちになることがあります。

でも、その「また同じ」という感覚、実は私たちの心の癖が作り出しているのかもしれません。

目次

なぜ「また同じ日々」と感じるのか

休み明けに感じる憂鬱の正体。
それは「非日常」から「日常」へのギャップです。

年末年始はいつもと違う時間の流れがあります。家族と過ごしたり、少し遠出をしたり、あるいは何もせずゆっくり過ごしたり。普段のルーティンから解放される時間は心にとっても休息になります。

ところが休みが終わると、また決まった時間に起きて決まった場所へ行き、決まった人と会う。その繰り返しが「また始まった」と感じさせるのです。

さらに、年始特有の「今年こそは何か変えたい」という気持ちもこの憂鬱を強くします。新年の決意や目標を立てたものの、いざ日常に戻ると「結局何も変わっていない」という現実が目の前にある。そのギャップが、より強い閉塞感を生み出します。

そしてもう一つ。「同じ日々」という言葉には、実は「変化がない=成長していない+無駄に時間が過ぎている」という否定的な意味が含まれています。私たちは無意識のうちに、変化がないことを悪いこととして捉えてしまいがちなのです。

「変化がない」は認知の癖かもしれない

ここで少し立ち止まって考えてみてください。
本当に「何も変わっていない」のでしょうか?

私たちの脳は変化よりも「変わっていないこと」に注目しやすい特性を持っています。これを心理学では「確証バイアス」と呼びます。「また同じだ」と思い込んでいると、実際に起きている小さな変化に気づかなくなってしまうのです。

例えば、毎日同じ通勤路を歩いていても季節は確実に変わっています。見慣れた景色の中で新しいお店ができているかもしれません。職場の人間関係も、実は少しずつ変化しているはずです。

でも「また同じ」というフィルターを通して見ると、これらの変化はすべて見えなくなります。脳が「変わっていない証拠」ばかりを集めてしまうからです。

さらに、私たちは「劇的な変化」を求めすぎる傾向があります。転職、引っ越し、大きな出会い。そういった目に見える変化がないと「何も変わっていない」と感じてしまう。けれど人生の変化は実際にはもっと静かに、じわじわと起きているものです。

この認知の癖に気づくだけでも日常の見え方は少し変わってきます。

小さな変化を見つける・作るための3つの視点

では、「また同じ日々」という感覚から抜け出すには、どうすれば良いのでしょうか。いくつかの視点をご紹介します。

1. 「変化」の定義を変えてみる

大きな出来事だけが変化ではありません。昨日より5分早く起きられた。いつもは我慢することを一度断れた。普段話さない人と少し話せた。そういった小さなことも、立派な変化です。

日記やメモに「今日の小さな変化」を記録してみるのもおすすめです。一週間、一ヶ月と振り返ると思った以上に変化があることに気づくはずです。

2. 「ルーティン」の中に選択肢を作る

毎日同じことの繰り返しに感じるなら、その中に小さな選択肢を作ってみましょう。いつもと違うコーヒーを飲む、帰り道を変えてみるランチの場所を変える。

大切なのは「選んでいる」という感覚です。受動的に流されている日々ではなく、自分で選んで過ごしている。その実感が、閉塞感を和らげてくれます。

3. 「今の自分」と「半年前の自分」を比べてみる

「昨日と今日」を比べても変化は見えにくいものです。でも半年前、一年前の自分と比べてみるとどうでしょう?

考え方が変わっていることに気づくかもしれません。以前は気にしていたことが今はどうでも良くなっているかもしれません。それらすべてが、あなたの中で起きている変化です。

日常の捉え方を少し変えてみる

「また同じ日々が始まる」。その感覚は決して間違いではありません。でも、その感覚だけが真実ではないことも覚えておいてください。

私たちの脳は、見たいものを見て、信じたいことを信じる傾向があります。「変化がない」と思えば変化は見えなくなり、「小さな変化がある」と意識すれば、それが見えてくる。

劇的な変化を求める必要はありません。今日と昨日が少しでも違えば、それで十分です。そしてその積み重ねが、半年後、一年後の大きな変化になっていきます。

新しい年が始まったばかりのこの時期。「また同じ」ではなく「今日はどんな小さな違いがあるだろう」という視点で、日常を眺めてみてはいかがでしょうか。

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